
夏の終わりに急増する「水いぼ」の見分け方と治療法|新学期前にチェック
夏休みが終わりに近づくと、お子さんの肌に「小さなブツブツ」ができていることに気づく親御さんが増えてきます。プールや水遊びの機会が多かった夏の終わりは、「水いぼ(伝染性軟属腫)」が最も見つかりやすい時期です。
今回は、水いぼの見分け方から皮膚科での治療法まで、新学期前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
水いぼとは?どうしてうつるの?
水いぼは、「伝染性軟属腫ウイルス」というウイルスが皮膚に感染して起こる病気です。主に1歳から10歳くらいまでのお子さんに多く見られます。
【うつる経路】
- 直接の肌と肌の接触:兄弟姉妹間、お友達との遊びなど
- タオルやビート板の共有:プールでの間接的な接触
- 自分の体の中での広がり:かいたり触ったりすることで他の部位へ
ウイルスは皮膚の小さな傷やカサカサした部分から入り込みやすいため、アトピー性皮膚炎や乾燥肌のお子さんは特に注意が必要です。感染してから症状が出るまで2週間から2ヶ月ほどかかるため、夏にプールで感染し、夏の終わりに気づくケースが多いのです。
水いぼの見分け方〜他の皮膚トラブルとの違い
水いぼには特徴的な見た目があります。以下のポイントをチェックしてみてください。
【水いぼの特徴】
- 大きさ:1〜5ミリ程度の小さなイボ
- 色:肌色または少し白っぽい、光沢がある
- 形:丸くドーム状に盛り上がっている
- 中央のくぼみ:真ん中が少しへこんでいる(これが大きな特徴!)
- 数:1個だけのこともあれば、数十個に増えることも
【できやすい場所】
わきの下、ひじの内側、おなか、太ももの付け根など、皮膚が柔らかくこすれやすい部分に多く見られます。
【似ている皮膚トラブルとの違い】
- あせも:赤くかゆい、夏に悪化して涼しくなると自然に治る
- とびひ:ジュクジュクした水ぶくれやかさぶた、かゆみが強い
- いぼ(尋常性疣贅):表面がザラザラ・ゴツゴツしている
見分けに迷ったときは、自己判断せずに皮膚科を受診することをおすすめします。
皮膚科での治療法〜どんな方法があるの?
水いぼは免疫がつくと数ヶ月から数年で自然に治ることが多い病気です。しかし、以下のような場合は積極的な治療を検討します。
【治療を検討するケース】
- 数がどんどん増えている
- かゆみがあり、かきこわしてとびひになりそう
- プールや習い事で困っている
- 見た目が気になる
- 兄弟姉妹やお友達にうつしたくない
【主な治療法】
①ピンセットでの摘除(せっじょ)
専用のピンセットで、水いぼの中にある白い芯(ウイルスの塊)を取り除く方法です。最も確実な治療法ですが、痛みを伴うため、事前に麻酔のテープ(ペンレステープ)を貼って痛みを和らげてから行います。麻酔テープは処置の1時間前にご自宅で貼っていただきます。
②液体窒素による凍結療法
マイナス196度の液体窒素を使って水いぼを凍らせる方法です。いぼ治療でよく使われますが、水いぼにも効果があります。
③外用薬による治療
銀イオン配合のクリームや、漢方薬(ヨクイニン)の内服を併用することもあります。摘除に比べると時間がかかりますが、痛みが少ない方法として選ばれることがあります。当院での取り扱いはしておりません。
どの治療法が適しているかは、お子さんの年齢、水いぼの数や場所、ご家庭の希望によって異なります。皮膚科医と相談して決めていきましょう。
新学期前にできる予防とホームケア
水いぼの予防と、これ以上増やさないためのポイントをまとめました。
【予防のポイント】
- 肌の保湿:乾燥した肌はウイルスが入りやすいため、毎日の保湿を習慣に
- タオルの共有を避ける:家族間でも別々のタオルを使う
- 爪を短く切る:かきこわしによる拡大を防ぐ
- 患部を覆う:プールや習い事では、防水絆創膏やラッシュガードで覆う
【登園・登校・プールについて】
水いぼがあっても、基本的に登園・登校は可能です。プールについては園や学校によって対応が異なりますので、事前に確認しておくと安心です。最近は「水いぼがあってもプールに入れる」という方針の施設も増えています。
【早めの受診がおすすめな理由】
水いぼは放っておくと数が増えてしまうことがあります。数が少ないうちに治療すれば、お子さんの負担も少なく済みます。新学期前の今のタイミングで、気になるブツブツがあれば皮膚科でチェックしておくと安心です。
お子さんの肌に気になる症状がある場合は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
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さくら皮フ科・形成外科(品川区武蔵小山)
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