
夏の終わりに気になる「汗管腫・眼瞼黄色腫」の見分け方と治療法〜目元のぶつぶつを秋に向けて改善するポイント
夏の間、汗をかく機会が増えると、ふと目元の小さなぶつぶつが気になり始める方が多くいらっしゃいます。「これって何だろう?」「放っておいて大丈夫?」と不安に思いながらも、なかなか受診できずにいる方も少なくありません。
今回は、目元にできやすい「汗管腫(かんかんしゅ)」と「眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)」について、その見分け方と皮膚科・形成外科での治療法をわかりやすく解説します。
汗管腫と眼瞼黄色腫、それぞれの特徴
汗管腫(かんかんしゅ)は、汗を出す管(エクリン汗管)の細胞が増えてできる良性のできものです。主に以下のような特徴があります。
- 目の周り、特に下まぶたに多くできる
- 1〜3mm程度の小さな肌色〜やや白っぽいぶつぶつ
- 複数個がまとまってできることが多い
- 思春期以降、特に女性に多くみられる
- 夏に目立ちやすくなることがある
一方、眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)は、皮膚の中にコレステロールなどの脂質が沈着してできるものです。
- 上まぶたの内側(目頭側)にできやすい
- 黄色っぽい、やや平らな盛り上がり
- 左右対称にできることが多い
- 中年以降に多くみられる
- 高コレステロール血症との関連が指摘されることがある
どちらも良性で、健康上の大きな問題になることはほとんどありません。しかし、見た目が気になる方や、年齢とともに数が増えてきた方にとっては、悩みの種になることも多いです。
なぜ夏の終わりに気になりやすいの?
汗管腫は、その名の通り汗の管に関係するできものです。夏場は汗をかく量が増えるため、汗管腫がわずかに膨らんで目立ちやすくなることがあります。また、夏の強い日差しの下では目元を見る機会が減りますが、秋に向けて落ち着いた環境になると、改めて鏡で自分の顔をじっくり見る機会が増え、「あれ、こんなのあったかな?」と気づく方も多いようです。
眼瞼黄色腫の場合も、夏の日焼けした肌から通常の肌色に戻ってくると、黄色っぽい部分が相対的に目立ってくることがあります。
いずれの場合も、秋冬は紫外線が弱まり、治療後の肌を守りやすい季節です。そのため、今のうちに治療を検討される方が増えてきます。
皮膚科・形成外科での治療法
汗管腫と眼瞼黄色腫は、残念ながら塗り薬や飲み薬で消すことはできません。見た目を改善したい場合は、皮膚科・形成外科での処置が必要になります。
汗管腫の治療
汗管腫の治療には、主に以下のような方法があります。
- 液体窒素:液体窒素を汗管腫に当てることにより多少縮小する場合があります
- 電気メス(電気凝固):電気の熱を使って組織を焼灼する方法です。
- 切除手術:数が少ない場合や大きなものには、切り取って縫合する方法もあります。
治療後は小さなかさぶたができ、1〜2週間程度で自然に剥がれ落ちます。目元の皮膚は薄くデリケートなため、経験豊富な医師による丁寧な治療が大切です。
眼瞼黄色腫の治療
眼瞼黄色腫も、同様にレーザーや手術で治療できます。
- 炭酸ガス(CO2)レーザー:黄色く変色した部分を削り取ります。
- 切除手術:範囲が広い場合は、切り取って縫い合わせる方法が適していることもあります。
眼瞼黄色腫がある方には、念のため血液検査でコレステロール値を確認することをおすすめしています。もし高コレステロール血症がある場合は、生活習慣の改善や内科的な治療も併せて行うことで、再発のリスクを減らすことができます。
秋に向けて治療を検討するメリット
目元の治療後は、紫外線対策がとても重要です。夏の強い日差しが落ち着く秋から冬にかけては、治療後の色素沈着(シミのように色が残ること)のリスクを抑えやすい時期といえます。また、マスクや眼鏡で治療部位を隠しやすいのも、この季節ならではのメリットです。
「ずっと気になっていたけど、なかなか踏み出せなかった」という方は、ぜひこの機会に一度ご相談ください。症状を拝見した上で、最適な治療法をご提案いたします。
目元のぶつぶつでお悩みの方、「これは汗管腫?眼瞼黄色腫?」と判断がつかない方も、まずはお気軽に当院を受診ください。
さくら皮フ科・形成外科(品川区武蔵小山)
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