
秋の運動会シーズン必見!すり傷・切り傷の正しい応急処置と傷跡を残さない治療法
秋は運動会や新学期の活動が活発になり、お子さんがすり傷や切り傷を作って帰ってくることが増える季節です。「たかがすり傷」と思っていても、処置を間違えると傷跡が残ってしまうことも。今回は、正しい応急処置の方法と、傷跡を残さないための皮膚科・形成外科での治療についてご紹介します。
昔の常識は今の非常識?傷の手当ての新常識
「傷は消毒して乾かす」というのは、実は古い考え方です。現在の医療では「湿潤療法(モイストヒーリング)」が主流となっています。
【やってはいけないこと】
- 傷口をゴシゴシ消毒する:消毒液は傷を治そうとする細胞まで傷つけてしまいます
- 傷を乾燥させる:かさぶたを作ると傷跡が残りやすくなります
- ガーゼを直接当てる:乾いたガーゼは傷にくっついて、剥がすときに再び傷つけてしまいます
【正しい応急処置の手順】
- 流水で洗う:水道水で砂や汚れを十分に洗い流します(5分程度)
- 出血を止める:清潔なガーゼやタオルで傷口を5〜10分押さえます
- 湿潤環境を保つ:市販の湿潤療法用絆創膏(キズパワーパッドなど)を貼ります
- 傷の様子を観察:赤み・腫れ・膿が出てきたら感染のサインです
こんな傷は早めに皮膚科・形成外科へ
多くのすり傷・切り傷は家庭での処置で治りますが、以下のような場合は早めの受診をおすすめします。
【すぐに受診が必要なケース】
- 傷が深く、出血が10分以上止まらない
- 傷口が大きく開いている(縫合が必要な可能性)
- 砂利やガラスなどの異物が取りきれない
- 動物に噛まれた・錆びた金属で切った
- 顔や関節など目立つ場所・動く場所の傷
【数日後でも受診したほうがよいケース】
- 傷の周りが赤く腫れてきた、熱を持っている
- 膿や嫌なにおいがする
- 発熱がある
- 1週間経っても傷がふさがらない
特に顔の傷は、適切な処置をしないと目立つ傷跡になることがあります。お子さんの将来のことを考えると、「大したことない」と思っても形成外科で診てもらうと安心です。
傷跡を残さないための皮膚科・形成外科での治療
皮膚科・形成外科では、傷の状態に合わせて最適な治療を行います。
【新しい傷の治療】
- 丁寧な洗浄:異物を残さず、感染を予防します
- 形成外科的縫合:傷跡が目立たないよう、皮膚の層に合わせて丁寧に縫います
- 適切な被覆材の選択:傷の深さや場所に合った専用の医療用被覆材を使用します
- テーピング指導:傷が治った後も、傷跡を目立たなくするためのテープの貼り方をお伝えします
【傷跡が残ってしまった場合の治療】
すでに傷跡になってしまった場合でも、さまざまな治療法があります。
- 外用薬:傷跡を柔らかくし、赤みを軽減する塗り薬
- シリコンジェルシート:盛り上がった傷跡を平らにする効果があります
- レーザー治療:赤みや色素沈着を改善します
- ステロイド注射:ケロイドや肥厚性瘢痕に効果的です
- 瘢痕形成術:傷跡を切り取って縫い直し、目立たなくする手術です
傷跡の治療は、傷ができてから早い段階で始めるほど効果が高いとされています。「もう少し様子を見よう」と思わず、気になったら早めにご相談ください。
傷跡を残さないために大切なこと
傷跡を最小限にするためのポイントをまとめます。
- 初期対応が大切:正しい応急処置で傷の治りを早めます
- 傷を触らない・かさぶたを剥がさない:お子さんには特に注意が必要です
- 紫外線対策:傷が治った後も半年〜1年は日焼け止めを塗りましょう。紫外線は色素沈着の原因になります
- 栄養をしっかり摂る:タンパク質やビタミンCは傷の回復を助けます
- 迷ったら受診:「これくらいで病院に行っていいの?」と思う程度でも大丈夫です
運動会や外遊びでの怪我は、元気な証拠でもあります。ただ、正しい知識を持って対処することで、将来傷跡を気にすることなく過ごせます。
すり傷・切り傷でお困りの方、傷跡が気になる方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。お子さんの傷も、大人の方の傷も、丁寧に診察・治療いたします。
さくら皮フ科・形成外科(品川区武蔵小山)
武蔵小山駅徒歩1分|皮膚科・形成外科・美容皮膚科
品川区・目黒区からのアクセスも便利です。
https://sakura-hifuka.com
関連記事


