
夏の紫外線ダメージで増える「稗粒腫」とは?白いポツポツの原因と安全な除去法
夏の強い紫外線を浴びた後、目の周りや頬に小さな白いポツポツができていることに気づいた経験はありませんか?それは「稗粒腫(ひりゅうしゅ)」かもしれません。
稗粒腫は良性のできもので健康上の問題はありませんが、見た目が気になる方も多いでしょう。今回は、稗粒腫の原因と皮膚科・形成外科での安全な除去方法について詳しくご説明します。
稗粒腫(ひりゅうしゅ)とは?その特徴と見分け方
稗粒腫は、直径1〜2mm程度の白っぽい小さなできものです。名前の由来は、稗(ひえ)という穀物の粒に似ていることから来ています。
【稗粒腫の主な特徴】
- 大きさ:1〜2mm程度の小さな粒状
- 色:白色〜黄白色
- 硬さ:触ると少し硬い
- できやすい場所:目の周り、まぶた、頬、額、鼻
- 痛みやかゆみ:通常はなし
稗粒腫の正体は、皮膚の表面近くにできた小さな袋(嚢胞)の中に、古い角質(ケラチン)がたまったものです。ニキビの芯のように見えることもありますが、毛穴の詰まりとは異なり、皮膚の浅い層にできるのが特徴です。
似たような症状として「汗管腫」や「脂腺増殖症」がありますが、それぞれ治療法が異なるため、正確な診断を受けることが大切です。
なぜ夏に稗粒腫ができやすいの?紫外線との関係
稗粒腫は年間を通じてできる可能性がありますが、夏の終わりから秋にかけて気になる方が増える傾向があります。その理由には、紫外線ダメージが深く関係しています。
【紫外線が稗粒腫を引き起こすメカニズム】
1. 肌のターンオーバーの乱れ
紫外線を浴びると、肌を守ろうとして角質層が厚くなります。この防御反応により、古い角質がうまく排出されず、皮膚内にたまりやすくなります。
2. 毛穴周辺の組織へのダメージ
紫外線は毛穴や汗腺の出口周辺の組織にダメージを与えます。これにより角質の排出経路が塞がれ、稗粒腫ができやすい環境が生まれます。
3. 日焼け後の皮膚の再生過程
日焼けで傷ついた皮膚が回復する際、正常な再生がうまくいかないと、小さな嚢胞(袋状の構造)ができることがあります。
【その他の原因】
- やけどや傷の治癒過程
- ピーリングやレーザー治療後
- ステロイド外用薬の長期使用
- 加齢による肌の変化
- 体質(生まれつきできやすい方もいます)
赤ちゃんにも稀に見られることがあり、これは自然に消えることがほとんどです。大人の場合は自然に消えにくく、気になる場合は医療機関での除去をおすすめします。
自己処理は危険!やってはいけないNG行為
稗粒腫は表面から白く見えるため、「針で刺して中身を出せばいいのでは?」と考える方もいらっしゃいます。しかし、自己処理には多くのリスクがあります。
【自己処理で起こりうるトラブル】
- 細菌感染:消毒が不十分だと傷口から細菌が入り、化膿する恐れがあります
- 傷跡が残る:適切でない処置により、色素沈着や凹んだ傷跡ができることがあります
- 悪化・再発:中身を完全に取り除けないと、同じ場所に再発しやすくなります
- 別の病気を見逃す:似た見た目の別の疾患を誤って処置してしまう危険があります
特に目の周りは皮膚が薄くデリケートな部位です。自己判断での処置は避け、専門家に相談しましょう。
皮膚科・形成外科での安全な除去方法
皮膚科や形成外科では、稗粒腫を安全かつ確実に除去することができます。主な治療法をご紹介します。
【圧出法(あつしゅつほう)】
最も一般的な方法です。細い針で稗粒腫の表面に小さな穴を開け、専用の器具で中の角質の塊を押し出します。
- 治療時間:1個あたり数秒〜数十秒
- 麻酔:通常は不要(痛みはチクッとする程度)
- 傷跡:ほとんど残りません
- ダウンタイム:当日から洗顔・メイク可能な場合が多い
【電気メス・炭酸ガスレーザー】
数が多い場合や、圧出法で取りきれない場合に用います。熱で稗粒腫を蒸散させる方法です。
- 治療時間:数分〜10分程度
- 麻酔:局所麻酔を使用することがあります
- 傷跡:小さなかさぶたができ、1〜2週間で自然に取れます
【治療後のケア】
どの方法でも、治療後は以下の点に気をつけましょう。
- 処置部位を清潔に保つ
- 医師の指示に従って軟膏を塗る
- かさぶたを無理に剥がさない
- 紫外線対策を徹底する(色素沈着予防のため)
【費用の目安】
稗粒腫の除去は、保険適用となる場合と自費診療になる場合があります。診察時に医師へご確認ください。
稗粒腫を予防するための日常ケア
稗粒腫は体質的にできやすい方もいますが、日頃のケアで予防・再発防止を心がけることができます。
【予防のポイント】
- 紫外線対策:日焼け止め、帽子、サングラスで肌を守りましょう
- 適切な保湿:乾燥は肌のターンオーバーを乱す原因になります
- ピーリング洗顔:当院ではセルニューピーリングソープをおすすめしています
- 油分の多いスキンケアに注意:目の周りは控えめにしましょう
- 肌をこすらない:クレンジングや洗顔は優しく行いましょう
まとめ
稀粒腫は良性のできもので健康への害はありませんが、見た目が気になる方は少なくありません。特に紫外線ダメージを受けやすい夏の後は、新たにできることも多いため注意が必要です。
自己処理は傷跡や感染のリスクがあるため避け、皮膚科・形成外科での安全な除去をおすすめします。短時間の処置で、ほとんど傷跡を残さずきれいに取り除くことができます。
目の周りや顔の白いポツポツが気になる方は、お気軽にご相談ください。正確な診断のもと、最適な治療法をご提案いたします。
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さくら皮フ科・形成外科(品川区武蔵小山)
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