
夏の終わりに気になる「かかとのひび割れ・角質肥厚」の原因と皮膚科での治療法
夏の間、サンダルや素足で過ごす機会が多かった方も多いのではないでしょうか。サンダルシーズンが終わりに近づく今、ふと足元を見ると「かかとがガサガサ」「ひび割れができている」と気づくことがあります。
かかとのトラブルは見た目の問題だけでなく、放置すると痛みを伴ったり、細菌感染の原因になることもあります。今回は、かかとのひび割れや角質肥厚の原因と、皮膚科で受けられる治療法についてお伝えします。
かかとがガサガサになる原因とは?
かかとの皮膚は体の中でも特に角質層が厚く、もともと乾燥しやすい部位です。さらに夏特有の生活習慣が重なることで、トラブルが起きやすくなります。
【主な原因】
- 乾燥:かかとには皮脂腺がないため、潤いを保つ力が弱く、エアコンの効いた室内や素足での生活で乾燥が進みます
- 摩擦・圧力:サンダルやミュールは足が固定されにくく、歩くたびにかかとに摩擦や衝撃がかかります。これにより皮膚を守ろうとして角質が厚くなります
- 紫外線ダメージ:素足でサンダルを履くと、かかとも紫外線を浴びます。紫外線は皮膚のバリア機能を低下させ、乾燥を悪化させます
- 加齢による変化:年齢とともに皮膚のターンオーバー(生まれ変わり)が遅くなり、古い角質がたまりやすくなります
- 水虫(白癬):かかとのガサガサの原因として意外と多いのが水虫です。かゆみがないタイプもあるため、気づかない方も少なくありません
放置するとどうなる?ひび割れの進行と注意点
「たかがかかとのガサガサ」と思って放置していると、症状が進行することがあります。
【軽度】
かかとの表面がカサカサして白っぽくなる程度。この段階では保湿ケアで改善が期待できます。
【中等度】
角質が厚くなり、硬くなった皮膚にひび割れ(亀裂)が入り始めます。ストッキングが引っかかる、床を歩くとザラザラするといった症状が出てきます。
【重度】
ひび割れが深くなり、出血や痛みを伴うことがあります。亀裂から細菌が入ると、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という皮膚の感染症を起こすリスクもあります。特に糖尿病のある方は足のトラブルが重症化しやすいため、早めの受診が大切です。
また、先ほど触れたように、かかとのガサガサの原因が水虫である場合もあります。水虫は自己判断では見分けがつきにくく、保湿クリームだけでは改善しません。「なかなか良くならない」と感じたら、一度皮膚科で検査を受けることをおすすめします。
皮膚科で受けられる治療法
かかとのひび割れや角質肥厚は、皮膚科で適切な診断と治療を受けることで効果的に改善できます。
【診察・検査】
まず、症状を確認し、必要に応じて水虫の検査を行います。検査は角質の一部を採取して顕微鏡で確認する簡単なもので、痛みはほとんどありません。
【保湿剤・角質軟化剤の処方】
乾燥が原因の場合は、尿素配合のクリームやワセリンなどの保湿剤を処方します。市販品よりも有効成分の濃度が高く、保険適用で処方できるものもあります。尿素には硬くなった角質を柔らかくする作用があり、継続して使用することでなめらかなかかとを取り戻せます。
【水虫の治療】
検査で水虫が見つかった場合は、抗真菌薬(塗り薬)で治療します。かかとの角質が厚い場合は薬が浸透しにくいため、数か月間根気よく治療を続けることが大切です。
【専門的な角質ケア】
角質が非常に厚くなっている場合は、医療機関での角質除去を行うこともあります。自己流で削りすぎると皮膚を傷つけてしまうことがあるため、専門家に任せると安心です。
自宅でできるケアと予防のポイント
皮膚科での治療と並行して、日々のセルフケアも大切です。
【毎日の保湿を習慣に】
お風呂上がりの皮膚が柔らかいうちに、かかとにクリームを塗りましょう。尿素配合のクリームや、処方された保湿剤を使用すると効果的です。塗った後に靴下を履くと、保湿効果が高まります。
【やさしい角質ケア】
軽石やファイルで角質を削る場合は、やりすぎに注意してください。週に1〜2回程度、お風呂で皮膚が柔らかくなった状態でやさしく行いましょう。削りすぎると皮膚が刺激を受けて、かえって角質が厚くなることがあります。
【足に合った靴を選ぶ】
サンダルシーズンが終わったら、足をしっかり支えてくれる靴を選びましょう。クッション性のあるインソールを使うと、かかとへの負担を軽減できます。
【足を清潔に保つ】
水虫予防のため、足はしっかり洗い、指の間まで丁寧に乾かしましょう。バスマットやスリッパの共有にも注意が必要です。
秋を迎える前に、夏の間に酷使したかかとをしっかりケアしておきましょう。自己判断でのケアでは改善しにくい場合や、水虫の可能性がある場合は、早めに皮膚科を受診してください。適切な治療を受けることで、健やかな足元を取り戻すことができます。
かかとのガサガサやひび割れでお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。
さくら皮フ科・形成外科(品川区武蔵小山)
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