
夏本番前にチェック!プールや海で感染しやすい「ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)」の症状と治療法
夏が近づくと、プールや海に出かける機会が増えますね。楽しい水遊びの季節ですが、実は素足で過ごす時間が増えるこの時期は、「ウイルス性いぼ」に感染しやすいことをご存知でしょうか?
今回は、お子さんから大人まで誰でもかかる可能性がある「ウイルス性いぼ(尋常性疣贅:じんじょうせいゆうぜい)」について、感染経路や症状、そして治療法までわかりやすく解説します。
ウイルス性いぼとは?原因と感染経路
ウイルス性いぼは、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスが皮膚に感染して起こる病気です。このウイルスは100種類以上の型があり、いぼを作るタイプのウイルスが皮膚の小さな傷口から入り込むことで発症します。
【感染しやすい場所】
- プールサイドや更衣室の床
- 海水浴場の砂浜やシャワー室
- スポーツジムのマットや共用スリッパ
- 銭湯や温泉の脱衣所
これらの場所では多くの人が素足で歩くため、ウイルスが床に残っていることがあります。足の裏に小さな傷があると、そこからウイルスが侵入してしまうのです。
また、いぼを触った手で体の他の部分を触ると、そこにも広がってしまうことがあります。特にお子さんは気になって触ってしまいがちなので注意が必要です。
こんな症状があったら要注意!いぼの見分け方
ウイルス性いぼは、できる場所によって見た目が少し異なります。
【手や指にできた場合】
- 表面がザラザラ、ゴツゴツしている
- 灰白色〜黄色っぽい色をしている
- 大きさは数ミリ〜1センチ程度
- 痛みはほとんどない
【足の裏にできた場合(足底疣贅)】
- 体重で押されて平らになっている
- 歩くときに痛みを感じることがある
- タコやウオノメと間違えやすい
- よく見ると小さな黒い点々(血管の詰まり)が見える
タコやウオノメとの見分け方のポイントは、いぼの場合は表面を削ると点状の出血が見られることです。
「これはいぼかな?タコかな?」と迷ったら、自己判断せずに皮膚科を受診することをおすすめします。
放置するとどうなる?早めの治療が大切な理由
ウイルス性いぼは、残念ながら自然に治ることは少なく、放置すると数が増えたり大きくなったりすることがあります。
【放置した場合のリスク】
- 1つだったいぼが、周囲に広がって複数になる
- 家族など身近な人にうつしてしまう
- 足の裏の場合、歩行時の痛みが増す
- 大きくなると治療に時間がかかる
特にお子さんの場合、免疫力が発達途中のため広がりやすい傾向があります。「小さいうちに」「数が少ないうちに」治療を始めることが、早く治すためのポイントです。
皮膚科で行う治療法
当院では、いぼの状態や患者さんの年齢、生活スタイルに合わせて最適な治療法をご提案しています。
【液体窒素による凍結療法】
最も一般的な治療法です。マイナス196度の液体窒素をいぼに当てて凍らせ、ウイルスに感染した細胞を壊します。
- 1〜2週間おきに通院
- 治療回数は数回〜十数回(いぼの大きさや深さによる)
- 治療後は水ぶくれやかさぶたになることがある
【その他の治療法】
- サリチル酸外用:貼り薬や塗り薬でいぼを柔らかくして除去
- ヨクイニン内服:ハトムギ由来の漢方薬で免疫力を高める
- 外科的切除:難治性の場合に検討
治療法はいぼの状態を診察した上で決定します。複数の治療法を組み合わせることもあります。
夏を楽しむための予防対策
完全に予防することは難しいですが、以下の対策で感染リスクを下げることができます。
- プールや更衣室ではビーチサンダルを履く
- 帰宅後は足をよく洗い、しっかり乾かす
- 傷があるときは絆創膏などで保護する
- いぼができたら触らない、かきむしらない
- タオルやスリッパの共用を避ける
もし「これっていぼかも?」と思ったら、広がる前に早めにご相談ください。小さないぼのうちに治療を始めれば、それだけ早く、少ない回数で治療が完了します。
夏本番を思いきり楽しむためにも、気になる症状があれば、どうぞお気軽に当院までご来院ください。
さくら皮フ科・形成外科(品川区武蔵小山)
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