夏の強い日差しで目立つ「しみ・肝斑」の見分け方と皮膚科での最新治療法
夏になると「しみが濃くなった気がする」「頬のあたりがくすんで見える」というお悩みで来院される方が増えます。紫外線が強くなるこの季節は、しみや肝斑が目立ちやすくなる時期です。
しかし、「しみ」と一口に言っても種類はさまざま。特に一般的なしみと肝斑(かんぱん)は治療法がまったく異なるため、正しく見分けることがとても大切です。今回は、しみと肝斑の違いや見分け方、そして皮膚科で受けられる最新の治療法についてわかりやすくご紹介します。
しみと肝斑、何が違うの?
まず、しみと肝斑の基本的な違いを知っておきましょう。
【一般的なしみ(老人性色素斑)】
- 紫外線や加齢が主な原因
- 輪郭がはっきりしている
- 左右対称とは限らない
- 色は茶色〜こげ茶色
- 大きさや形はさまざま
【肝斑(かんぱん)】
- 女性ホルモンのバランスや摩擦が関係している
- 輪郭がぼんやりしている
- 左右対称に現れることが多い(頬骨のあたり、額、口周りなど)
- 色は薄い茶色〜灰色がかった茶色
- 30〜50代の女性に多く見られる
見た目だけでは判断が難しいケースも多く、しみと肝斑が混在している方も少なくありません。自己判断で間違ったケアをすると、かえって悪化することもあるため注意が必要です。
なぜ夏に目立ちやすくなるの?
夏にしみや肝斑が目立つ理由は、主に次の3つです。
1. 紫外線量の増加
夏は紫外線(特にUV-A・UV-B)が最も強くなる季節。紫外線を浴びると、肌を守ろうとしてメラニン色素が作られ、しみの原因となります。既存のしみも濃くなりやすくなります。
2. 汗や摩擦による刺激
汗を拭いたり、日焼け止めを塗り直したりする際の摩擦は、肝斑を悪化させる原因になります。肝斑は刺激に敏感なため、こすらないケアがとても重要です。
3. 肌の露出が増える
半袖やノースリーブなど肌の露出が増えることで、これまで気にならなかった部分のしみが目につきやすくなります。
皮膚科で受けられる最新治療法
しみや肝斑の治療は、種類に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。皮膚科・形成外科では、以下のような治療を行っています。
【一般的なしみの治療】
- レーザー治療(Qスイッチレーザーなど)
メラニン色素をピンポイントで破壊する治療法。輪郭がはっきりしたしみに効果的です。1〜2回の治療で改善が期待できることが多いです。 - 光治療(IPL・フォトフェイシャル)
広範囲の薄いしみや肌のくすみ改善に適しています。ダウンタイムが少なく、肌全体のトーンアップも期待できます。 - 外用薬(ハイドロキノン・トレチノイン)
メラニンの生成を抑えたり、肌のターンオーバーを促進したりする塗り薬。レーザー治療と併用することも多いです。
【肝斑の治療】
- 内服薬(トラネキサム酸)
肝斑治療の基本となる飲み薬。メラニンの生成を抑える働きがあり、2〜3ヶ月継続して服用することで効果が現れます。 - レーザートーニング
低出力のレーザーを広範囲に照射する治療法。肝斑に対応できる数少ないレーザー治療として注目されています。 - 外用薬との併用
ハイドロキノンやビタミンC誘導体などの外用薬を併用することで、より効果的な改善が期待できます。
※重要なポイント
肝斑に通常のしみ用レーザーを照射すると、かえって悪化することがあります。正確な診断を受けてから治療を始めることが非常に大切です。
日常生活でできる予防とケア
治療と合わせて、毎日のケアも欠かせません。
- 日焼け止めは必ず塗る:SPF30以上・PA+++以上のものを選び、2〜3時間おきに塗り直しましょう
- こすらないスキンケア:洗顔やスキンケア時は、やさしく押さえるように
- 帽子や日傘を活用:物理的に紫外線をカットすることも効果的です
- ビタミンCの摂取:体の内側からのケアも大切。野菜や果物を積極的に取り入れましょう
しみや肝斑は、早めに対処するほど改善しやすい傾向があります。「これはしみ?肝斑?」と迷ったら、まずは皮膚科にご相談ください。正確な診断のもと、あなたに合った治療法をご提案いたします。
さくら皮フ科・形成外科(品川区武蔵小山)
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