梅雨から夏にかけて要注意!帯状疱疹の初期症状と早期受診の重要性
「なんだかピリピリする痛みがある」「赤いブツブツができてきた」——これらの症状、もしかすると帯状疱疹(たいじょうほうしん)のサインかもしれません。実は梅雨から夏にかけては、帯状疱疹が発症しやすい時期です。今回は、帯状疱疹の初期症状と、なぜ早期受診が大切なのかについてお伝えします。
帯状疱疹とは?なぜ梅雨から夏に増えるの?
帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水ぼうそう(水痘)のウイルスが原因で起こる病気です。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは神経の中にひそんでいます。普段は免疫力によって抑え込まれていますが、体の抵抗力が落ちると再び活性化し、帯状疱疹として発症します。
梅雨から夏にかけて発症が増える理由としては、以下のことが考えられます。
- 気温・湿度の変化による体調の乱れ
- 寝苦しさによる睡眠不足
- 冷房と外気の温度差による体への負担
- 夏バテによる免疫力の低下
50代以上の方に多い病気ですが、最近は若い方でも発症するケースが増えています。ストレスや疲労がたまっている方は特に注意が必要です。
見逃さないで!帯状疱疹の初期症状
帯状疱疹の治療は、早ければ早いほど効果的です。以下のような初期症状を見逃さないようにしましょう。
【発症1〜3日目】皮膚の異常感覚
発疹が出る前に、次のような症状が現れることが多いです。
- 体の片側にピリピリ・チクチクした痛みやしびれ
- 皮膚を触るとヒリヒリする
- 何もしていないのにズキズキ痛む
- かゆみを感じることも
この段階では皮膚に見た目の変化がないため、「筋肉痛かな?」「神経痛かな?」と見過ごしてしまいがちです。
【発症3〜5日目】赤い発疹・水ぶくれの出現
痛みを感じていた部分に、次のような皮膚症状が現れます。
- 赤い斑点やブツブツができる
- 小さな水ぶくれ(水疱)が帯状に並ぶ
- 体の片側だけに、帯のように広がる
胸、背中、お腹、顔、頭など、発症する場所はさまざまです。左右両方ではなく、必ず片側だけに症状が出るのが帯状疱疹の大きな特徴です。
なぜ早期受診が大切なの?
帯状疱疹の治療には抗ウイルス薬を使用します。この薬は、発疹が出てから72時間(3日)以内に飲み始めると最も効果を発揮します。
早期治療のメリットは以下のとおりです。
- 症状の悪化を防げる——水ぶくれの広がりや痛みを最小限に抑えられます
- 治りが早くなる——回復までの期間を短縮できます
- 後遺症のリスクを減らせる——特に「帯状疱疹後神経痛」という、発疹が治った後も長期間痛みが続く症状を予防できます
帯状疱疹後神経痛は、発症した方の約10〜20%に起こるとされ、数ヶ月から数年にわたって痛みに悩まされることもあります。特に高齢の方ほどリスクが高いため、早期治療が何より重要です。
また、目の周りに帯状疱疹ができた場合は、視力に影響が出ることもあります。耳の周りの場合は、聴力やめまいの症状が出ることもあるため、顔に症状が出た場合は特に急いで受診してください。
このような症状があれば、すぐに受診を
以下に当てはまる方は、早めに皮膚科を受診しましょう。
- 体の片側にピリピリ・チクチクする痛みが続いている
- 痛みのある場所に赤い発疹や水ぶくれができてきた
- 最近、疲労やストレスを強く感じている
- 50歳以上で、このような症状が初めて出た
「たぶん大丈夫」「様子を見よう」と先延ばしにせず、気になる症状があればできるだけ早くご相談ください。帯状疱疹は、早く治療を始めることで、つらい症状を軽く抑え、後遺症のリスクを減らすことができます。
当院では、帯状疱疹の診断・治療を行っております。皮膚の痛みや発疹でお悩みの方は、どうぞお気軽にご来院ください。
さくら皮フ科・形成外科(品川区武蔵小山)
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