夏前に知っておきたい日焼け後の正しいスキンケアと皮膚科を受診すべきサイン
夏が近づくと、海やプール、アウトドアなど屋外で過ごす機会が増えてきます。楽しい時間を過ごした後に気になるのが「日焼け」ではないでしょうか。日焼けは軽く考えがちですが、実は肌にとっては「やけど」と同じダメージを受けている状態です。今回は、日焼け後の正しいケア方法と、病院を受診した方がよいサインについてお伝えします。
日焼けは「軽いやけど」と同じ状態です
日焼けには2つの種類があります。一つは紫外線を浴びた直後から数時間後に肌が赤くなる「サンバーン」、もう一つは数日後から肌が黒くなる「サンタン」です。
特に注意が必要なのは「サンバーン」です。これは医学的には「Ⅰ度熱傷(やけど)」に分類されることもあり、肌の表面が炎症を起こしている状態です。ヒリヒリとした痛みや赤み、ほてりを感じるのは、肌が紫外線によってダメージを受けているサインなのです。
日焼けを繰り返すと、シミやしわの原因になるだけでなく、長期的には皮膚がんのリスクも高まることがわかっています。だからこそ、日焼けをしてしまった後の適切なケアがとても大切です。
日焼け後にまずやるべき3つのセルフケア
日焼けをしてしまったら、できるだけ早く以下のケアを行いましょう。
①まずは冷やす
日焼けした部分を冷たい水や濡れタオル、保冷剤(タオルで包んで)などで冷やしましょう。冷やすことで炎症を抑え、痛みやほてりを和らげることができます。ただし、氷を直接肌に当てると凍傷の原因になるので、必ずタオルなどで包んでから使用してください。冷やす時間は15〜20分程度を目安に、心地よいと感じる範囲で行いましょう。
②しっかり保湿する
日焼けした肌は水分が失われ、乾燥しやすい状態になっています。冷やした後は、刺激の少ないクリームや軟膏でたっぷりと保湿をしましょう。アルコールや香料が入った製品は刺激になることがあるので、敏感肌用やベビー用など、低刺激のものを選ぶのがおすすめです。
③体の内側からも水分補給を
日焼けをすると、体全体も脱水気味になっていることがあります。水やスポーツドリンクなどでこまめに水分を補給しましょう。また、ビタミンCやビタミンEを含む食品を積極的に摂ることで、肌の回復をサポートすることができます。
やってはいけない日焼け後のNG行動
日焼け後のケアでは、やってはいけないこともあります。
・皮をむかない
日焼けの数日後、皮がむけ始めることがあります。気になって無理にむきたくなりますが、これは絶対にやめましょう。無理にむくと、まだ十分に再生していない新しい皮膚を傷つけ、色素沈着やシミの原因になることがあります。自然にはがれるのを待ちましょう。
・熱いお風呂やサウナは避ける
日焼け直後の肌は炎症を起こしている状態です。熱いお湯につかると炎症が悪化し、痛みやかゆみが強くなることがあります。ぬるめのシャワーで済ませ、肌への刺激を最小限に抑えましょう。
・刺激の強いスキンケアは控える
美白成分やピーリング効果のある化粧品は、日焼け直後の敏感な肌には刺激が強すぎます。肌の状態が落ち着くまでは、シンプルな保湿ケアを心がけましょう。
こんな症状があれば皮膚科を受診しましょう
軽い日焼けであれば、セルフケアで数日のうちに落ち着くことがほとんどです。しかし、以下のような症状がある場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
・水ぶくれができている
水ぶくれは、やけどでいうとⅡ度に相当する状態で、皮膚の深い部分までダメージを受けているサインです。自分でつぶすと細菌感染を起こすことがあるため、必ず医療機関で適切な処置を受けましょう。
・広い範囲が真っ赤になっている
背中全体や腕全体など、広範囲にわたって強い赤みがある場合は、体への負担も大きくなっています。
・発熱や頭痛、吐き気がある
これらは熱中症や日射病を併発している可能性があります。涼しい場所で休んでも改善しない場合は、すぐに医療機関を受診してください。
・数日経っても赤みや痛みが引かない
通常、軽い日焼けは2〜3日で落ち着いてきます。それ以上続く場合は、炎症が強い可能性があるため、一度診察を受けることをおすすめします。
・かゆみがひどい、湿疹が出てきた
日光によるアレルギー反応(光線過敏症)の可能性もあります。繰り返す場合は検査が必要なこともありますので、ご相談ください。
皮膚科では、炎症を抑える塗り薬や、症状によっては飲み薬を処方することで、早く楽になることができます。「このくらいで病院に行っていいのかな」と迷われる方も多いですが、肌の専門家に診てもらうことで安心できますし、跡を残さないためにも早めの受診が大切です。
夏を楽しく過ごすためにも、日焼け止めでの予防と、万が一日焼けしてしまった後の正しいケアを心がけましょう。気になる症状がある方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
さくら皮フ科・形成外科(品川区武蔵小山)
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